グレッグ・アイルズ
『神の狩人』(上・下) 訳:雨宮泰 講談社文庫
原題:Mortal Fear (1997)
面白い。或る会員制Webサイトのシステム・オペレーターが会員の異変に気付くのだが、その時はもう何人かの会員は殺されている・・。

ジェフリー・アーチャー
『百万ドルをとり返せ!』 訳:永井淳 新潮文庫
原題:Not a Penny more,Not a Penny less (1976)
期待していたほどではなかったけれど、面白かったです。(これってミステリ?)

ジェームズ・アンダースン
『証拠が問題』 訳:藤村裕美 創元推理文庫
原題:Additional Evidence (1988)
殺人容疑で逮捕された夫を救うため、被害者の兄と一緒に事件を解明しようとする・・。いったい犯人は誰なのか?

ピーター・アントニイ
『衣裳戸棚の女』 訳:永井淳 創元推理文庫
原題:The Woman in the Wardrobe (1951)
ホテルを見上げると、窓から男が現れて隣室の窓に入っていき、ほどなくその不審人物が「人が殺されている」と知らせに降りてきた。外では同じ窓から地上に降り立った人物が警察に捕まっていた。素人探偵ヴェリティがくだんの部屋へ行くと、射殺体と更には衣裳戸棚にホテルのウェイトレスが閉じ込められていた。ドアも窓も鍵がかかっていたこの部屋で何が起きたのか…

バーバラ・ヴァイン
『』 訳:榊優子 扶桑社ミステリー
原題:** (1994)
**

ロバート・ウィルスン
『リスボンの小さな死(上・下)』 訳:田村義進 ハヤカワ文庫
原題:A Small Death in Lisbon (1999)
港町リスボン。浜辺でレイプされた15歳の少女の絞殺死体が発見された。事件の担当は、警部コエーリョと、助手の若手刑事・・・
時は半世紀ほど遡った第二次大戦中。ナチスは大量のタングステンの買い付けのために、実業家のフェルゼンをポルトガルに行かせる。だがその前途に待ち受けていたのは・・
コエーリョたちの捜査により、殺された少女の奔放な男性関係が明らかになる。犯人はその男たちの中にいるのか?
やがてフェルゼンとその関係者の刻んだ歴史が、現在の少女殺害事件と交差する時、事件は予想もしない展開をみせた。

R.D.ウィングフィールド
『クリスマスのフロスト』 訳:芹澤恵 創元推理文庫
原題:Frost at Christmas (1984)
小さな町で起こった少女行方不明事件。警察長の甥が新しい部下としてフロスト警部の下につき、二人で捜査を開始する。
署では別の事件を捜査する刑事達もおり、フロストはそれらにも首を突っ込み、また、書類仕事も山積しており、署長からは再三叱責をくらう。
少女の行方を追ううちに浮かび上がる、新たな真実とは?
フロスト警部は署の中では人気があるが、下品でヘマばかりしてだらしがない。「そんな彼だが、実は冴えわたる頭脳の持ち主で・・・」というふうにならないのが本書です。
『フロスト日和』 訳:芹澤恵 創元推理文庫
原題:A Touch of Frost (1987)
ジャック・フロスト警部シリーズ第二弾。
連続婦女暴行事件は未だ解決せず、公衆便所では浮浪者の死体が発見され、更には住民からの苦情に応対・・・。人手不足のデントン警察署で今夜もフロスト警部は、自分に都合のいい推理・仮説や、場当たり的な捜査で周りを翻弄させ、また自身も窮地に 陥りそうになりながら、あちこちの事件に首を突っ込まざるを得なくなる。
長編ですが、一瞬たりと飽きさせない読みごたえのある作品です。
『夜のフロスト』 訳:芹澤恵 創元推理文庫
原題:Night Frost (1992)
デントン警察署。署員の半分は流感にかかり病欠。人手不足により超過勤務を強いられる者達は不平たらたらである。フロストの天敵、署長のマレットは相変わらず、警察長に媚びるための点数稼ぎに余念が無い。そしてフロストは相変わらず、下品な冗談を言い、事務処理を怠り、精力的に現場に出向いて事件の捜査にあたっている。
今回も新人の部長刑事とともに、不審火の現場や行方不明の少女の捜索、市内の何人かに送られてきた脅迫めいた手紙の謎・・などを同時に手がけていた。
前2作と同様、複数の事件が同時進行する形です。とても面白い。
『フロスト気質』(上下) 訳:芹澤恵 創元推理文庫
原題:Hard Frost (1995)
ハロウィーンの夜、ゴミの山から少年の死体が発見された。フロスト警部は休暇中にもかかわらず、マレット署長の執務室にあるタバコをくすねようとデントン署を訪れたばかりに捜査の陣頭指揮を執るはめになった。
毎度のことながら事件は次々と起こる。殺人、誘拐、窃盗・・。
『夜明けのフロスト』 訳:芹澤恵 光文社文庫
原題:Early Morning Frost (2001)
短編集。クリスマス・ストーリーである。ウィングフィールドは中編。
クリスマスだというのに、デントン警察署内はてんやわんやの大騒ぎ。
レジナルト・ヒルの『お宝の猿』(2003)、ピーター・ラヴゼイの『殺しのくちづけ』(2000)、他は米国人作家が収録されている。
ダルジールもダイヤモンドも健在です。

サラ・ウォーターズ
『半身』 訳:中村有希 創元推理文庫
原題:Affinity (1999)
1874年、亡き父を思い沈みがちだったマーガレットは、ロンドンの監獄へ慰問に訪れることにした。そこで出会った女囚たちの中に、シライナという霊媒がいた。 なぜかマーガレットは彼女に惹きつけられた。何不自由なく育ったマーガレットと不思議な女霊媒。二人はどこへ向かっているのか・・。
『荊の城(上下)』 訳:中村有希 創元推理文庫
原題:Fingersmith (2002)
19世紀半ばのロンドン。スリの一家の娘として育てられたスウ(スーザン)は、監獄が近くにあるサザークのラント街で暮らしていた。 ある日、知人の詐欺師が儲け話を持ち掛けてきた。 ロンドンから遥か遠いところにある「ブライア(荊)城」に住む世間知らずの令嬢モードを騙して、莫大な財産を手に入れようじゃないか、という。君はフィンガースミス(スリの意)だろう、と。
計画に乗ったスウは侍女としてモードと暮らすようになるが、外界から隔たれた生活を送る二人は次第に親しさを増していく・・・。

ミネット・ウォルターズ
『氷の家』 訳:成川裕子 創元推理文庫
原題:The Ice House (19**)
死体は誰で誰が殺人犯人か、を、警察も近隣の人達も解っているふうであったが、それは本当なのか?容疑者は何故警察をはぐらかし、近隣との付き合いを絶ったのか。
『女彫刻家』 訳:成川裕子 創元推理文庫
原題:The Sculptress (1993)
6年前、母と妹を切り刻んだオリーブ。彼女についての本を書くため、ロズは面会に出かける。 精神鑑定の結果は正常であり罪も認めているオリーブだが、ロズは違和感を覚える。本当にオリーブの犯行なのか。
『鉄の枷』 訳:成川裕子 創元推理文庫
原題:The Scold's Bridle (1994)
資産家の老婦人マチルダ・ギレスピーが、自宅浴槽で死んでいた。自殺を装っているが、息絶えたマチルダには中世の鉄の拘束具が頭に被せられ、野菊やイラクサが飾られていたのだ。
村人から好かれていたとは言えないマチルダ。彼女に何があったのか。彼女の過去とは・・?
『囁く谺(こだま)』訳:成川裕子 創元推理文庫
原題:The Echo (1997)
ロンドン、テムズ河畔の高級住宅地にある家のガレージで、ホームレスの男が餓死しているのが発見された。
ジャーナリストのマイケルは、事件性のなさそうなこの一件に興味を持ち、調べ始める。
男はなぜ、助けを求めようと思えばできたのに、それをしなかったのか、そしてなぜ、民家のガレージを死に場所に選んだのか。
『養鶏場の殺人/火口箱』訳:成川裕子 創元推理文庫
原題:Chickenfeed(2006) The Tinder box(1999)
中編集。 1920年冬、冴えないエルシーは年下の純朴な青年ノーマンに声をかけた。 恋人となった彼が4年後、彼女を切り刻むなどと誰に予想できただろう。 英国で実際に起きた事件をもとにした「養鶏場の殺人」と、老女2人の強盗殺害事件から 小さな村での偏見により悲惨な出来事がその後起こる「火口箱」。
『遮断地区』訳:成川裕子 創元推理文庫
原題:Acid Row(2001)
バシンデール団地に越してきた父子は小児性愛者だと疑われていた。 住人達が彼らの排斥デモを計画していた時に、ふたりが以前住んでいた町で10歳の少女が行方不明になる事件が起こり、それがきっかけとなって暴動に発展する。 団地は不良たちによって封鎖され、火炎瓶で武装した2000人の群衆が父子の住む家を取り囲む。往診のために団地を訪れていた医師ソフィーは暴徒に襲撃されたふたりに監禁され・・。

スチュアート・ウッズ
『警察署長』(上・下) 訳:真野明裕 ハヤカワ文庫NV
原題:Chiefs (1981)
面白かったと記憶するが、内容を思い出せない。ある町(アメリカ)で起こった事件の捜査が物語の発端。

バリ・ウッド,ジャック・ギースランド
『戦慄の絆』 訳:日夏響 ハヤカワ文庫NV
原題:Twins (1977)
一卵性双生児の兄弟が変死体となって発見される。自殺と思われていたが・・・。近親相姦、ホモ・セクシャルといった要素が絡んでいる。

レニー・エアース
『夜の闇を待ちながら』 訳:田中靖 講談社文庫
原題:River of Darkness (1999)
1921年、イングランドの美しい田園で殺人事件がおきた。領主屋敷で発見された四つの死体は、銃剣とおぼしき凶器で刺し殺されていた。スコットランド・ヤードのマッデン警部補が地道な捜査で犯人を追う。

シャスティン・エークマン
『白い沈黙』 訳:** 講談社文庫
原題:** (19**)
スウェーデンが舞台。ある事件がおこり迷宮入りとなったまま18年が過ぎる。新たに事件が起こったことで過去との繋がりが見えてくる・・・。

アーロン・エルキンズ
『古い骨』 訳:青木久恵 ミステリアス・プレス文庫
原題:Old Bones (1987)
骨をみてその人物の職業や癖を推理してしまう人類学者が探偵役です。フランスが舞台。
『断崖の骨』 訳:** ミステリアス・プレス文庫
原題:** (19**)
上記と同じくスケルトン探偵が事件に巻き込まれます。舞台は英国。

ブリジット・オベール
『マーチ博士の四人の息子』 訳:** ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:** (19**)
住み込みのメイドが偶然みつけた日記には、「自分は殺人を何度も犯している」と書かれていた。自分はその家に住む4人兄弟のうちの一人だとも・・。殺人者は誰??
『鉄の薔薇』 訳:** ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:** (19**)
銀行強盗を稼業としていた男は、ある事がきっかけで自分の過去=出生の秘密におおいに悩むこととなる・・・。

フィリップ・カー
『偽りの街』 訳:東江一紀 新潮文庫NV
原題:March Violets (1989)
1936年、オリンピックを間近に控え、またナチスの締め付けが強まってきたベルリンで、失踪人探しを主に扱う私立探偵のグンターが鉄鋼王ジクスから窃盗も絡む殺人事件の調査を依頼された。。

ディクスン・カー
『皇帝のかぎ煙草入れ』 訳:** 創元推理文庫
原題:** (1942)
イヴの家の向かいの婚約者一家が住む家で殺人事件が起こった。その時イヴの家には離婚した夫が忍び込んでいて、そのためにイヴの見たこと、聞いた事を正直に警察に話すわけにはいかなかった。々な証拠・証言からイヴは逮捕されてしまう。真犯人は誰か?また、どうやって殺人を犯したのか?

ポール・カースン
『冷酷』 訳:真野明裕 二見文庫
原題:Scalpel (1997)
アイルランドの産科病院で、資産家夫妻の待ち望んでいた子供が産まれた。同じ病院で数日後、看護婦が首にメスを突き刺された死体となって発見された。資産家の子供は退院し、自宅に帰ったその日に誘拐されてしまう。新生児の誘拐事件と看護婦の殺人事件の捜査が同時に進行する。
『氷の刃』 訳:真野明裕 二見文庫
原題:Cold Steel (1998)
行方不明fだった著名な心臓外科医の娘ジェニファーが、ダブリンの公園で死体となって発見された。麻薬中毒の男が容疑者だが、合点のいかない警視は更に捜査を続ける。いっぽう、ジェニファーの父が勤務する病院では、患者が不審な死を遂げていた。血液専門医は独自に真相をつきとめようと奔走するが・・・。

サイモン・カーニック
『殺す警官』 訳:佐藤耕士 新潮文庫
原題:The Business of Dying (2002)
スコットランドヤードの巡査部長デニスは、副業で殺しを請け負っていた。今回の依頼は3人の麻薬ディーラー殺害だったが、翌日の報道では被害者が罪も無い一般人だったと知る。この依頼は罠だったのか?そして警察官として捜査を命じられたのは18歳の売春婦殺害事件。 裏の仕事での雲行きが怪しくなってきたが、担当する事件の解決も急がれる中、デニスは自分でも予想していなかった修羅場へ・・。
『覗く銃口』 訳:佐藤耕士 新潮文庫
原題:The Murder Exchange (2003)
元傭兵で、今はボディガードの仕事をしているマックス。 或る日仕事の依頼があり、内容に胡散臭さを感じたものの、多額の報酬ということもあって受けることにした。 しかしその仕事の現場で思いもよらない事が起こり、マックスは警察に追われる身となってしまう。 一方、冴えない刑事ギャランは、殺人事件の捜査に翻弄されていた。 二人の運命が複雑に交錯して覗く銃口とは?

パトリシア・カーロン
『ささやく壁』 訳:** 扶桑社ミステリー
原題:** (19**)
突然の発作で全身麻痺となり、寝たきりとなった老女サラ。でも眼や耳は正常で、周りで起こる事柄について考えることもできる。しかし盗み聞きした殺人計画を人に伝えることができない!

B・M・ギル
『十二人目の陪審員』 訳:** ミステリアス・プレス文庫
原題:** (19**)
舞台は英国。法廷モノは好みではありませんが、これは良かったです。

マイケル・ギルバート
『捕虜収容所の死』 訳:石田善彦 創元推理文庫
原題:Death Captivity (1952)
第二次世界大戦下、イタリアの第127捕虜収容所でもくろまれた大脱走劇。ところが、密かに掘り進められていたトンネル内で、スパイ疑惑の渦中にあった捕虜が落命、紆余曲折をへて、英国陸軍大尉による時ならぬ殺害犯探しが始まる。新たな密告者の存在までが浮上するなか、果たして脱走は成功するのか?

エラリー・クィーン
『Yの悲劇』 訳:宇野利泰 ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:The Tragedy of Y (1932)
『Xの悲劇』も読みましたが・・・。すっかり忘れています。

マーサ・グライムズ
『「禍いの荷を負う男」亭の殺人』 訳:** 文春文庫
原題:** (19**)
『「化かされた古狐」亭の憂鬱』も読みましたが、全く覚えていない。。

アン・クリーヴス
『白夜に惑う夜』 訳:玉木 亨 創元推理文庫
原題:White Nights (2008)
シェトランドに白夜の季節がやってきた。地元警察のペレス警部は、恋人と地元出身の画家ベラの絵画展にでかける。そこで出会ったイングランド人が翌日首を吊って死んでいた。 身元不明の男を誰がなぜ殺したのか?

ジャン=クリストフ・グランジェ
『「クリムゾン・リバー』 訳:平岡敦 創元推理文庫
原題:Les rivieres pourpres (1998)
フランスの古い大学町で次々に発見される惨殺死体。捜査にあたることになったのは 狂気を秘めた司法警察の敏腕刑事。
同じ頃、フランスの別の場所で墓荒らしと小学校に侵入者があった。こちらは地元警察があたり、捜査が進むにつれて 荒らされた墓に眠る子供の過去を追うようになる。
やがて惨殺死体の事件と墓荒らしが結びつくのだが、動機も犯人像も皆目見えてこない。「我らは緋色の川(クリムゾン・リバー)を制す」というメッセージには どんな意味があるのか・・・

アガサ・クリスティー
『アクロイド殺人事件』 訳:中村能三 新潮文庫
原題:The Murder of Roger Ackroyd (1926)
財産家をめぐる殺人。ポアロが登場します。
『牧師館の殺人』 訳:田村隆一 ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:The Murder at the Vicarage (1929)
殺人事件が起こるがすぐに解決。しかし新事実が明らかになり、犯人は別に・・・。ミス・マープルの推理が冴えます。
『火曜クラブ』 訳:中村妙子  ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:The Thirteen Problems (1932)
短編集です。意外と(!)良かったです。
『ABC殺人事件』 訳:田村隆一  ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:The ABC Murders (1936)
Aの頭文字の土地でAの頭文字の人物が殺される。アルファベット順にB,C,と続き、ポアロはその謎を解こうとする。。
『そして誰もいなくなった』 訳:清水俊二 ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:Ten Little Niggers (1939)
印象は強い。ラストまで謎は解らずじまいでした。
『予告殺人』 訳:田村隆一 ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:A Murder is Announced (1950)
「殺人お知らせ申し上げます」という広告が新聞に載り、予告どおりに殺人が行われた。ミス・マープルが推理します。

アリサ・クレイグ
『殺人を一パイント』 訳:宮脇裕子 創元推理文庫
原題:A Pint of Murder (1980)
カナダ大西洋側のニュー・ブランズウィック州にあるピッチャーヴィルという小さな村で、一人暮らしの老女が自家製瓶詰めのインゲンを食べて死亡した。村の医者は食中毒と判断するが、老女が好きだったジェネットはその判断に疑問を持ち、自分なりに調べてみようとするが手におえず、騎馬警官隊が捜査する事になった。。
『今宵は浮かれて』 訳:宮脇裕子 創元推理文庫
原題:Murder Goes Mumming (1981)
騎馬警官シリーズ2作目。ジェネットとマドックは、コンドリック家のクリスマスパーティに招かれた。賑やかに第一夜が終わろうとした時、高齢の主が死体で発見される。自然死かそれとも・・?

デボラ・クロンビー
『警視の休暇』 訳:** 講談社文庫
原題:** (19**)
休暇で訪れたヨークシャーのホテル。そこで殺人事件が起こり、管轄外だが捜査に加わるスコットランドヤードの警視。犯人はホテル側スタッフか宿泊客か・・・。
『警視の死角』 訳:** 講談社文庫
原題:** (19**)
5年前に自殺した詩人の伝記を書こうとしていた人物が殺された。詩人の死に疑惑を持った為らしい。伝記を書こうとしていた人物は警視の別れた妻だった・・・。

ディーン・R・クーンツ
『ウォッチャーズ』(上・下) 訳:松本剛史 文春文庫
原題:Watchers (1987)
「ゴールデン・リトリバーが主人公だよ」と勧められたので読んだ本。(なんという理由・・)SFっぽくもあり、ちょっと引いてしまう部分もあるけれど、「イヌ」に免じて?許そう・・。

サラ・ケンプ
『眠れない夜』 訳:** ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:** (19**)
コーンウォールが舞台です。あまりお勧めではない・・・

ロバート・ゴダード
『千尋の闇』(上・下) 訳:幸田敦子 創元推理文庫
原題:Past Caring (1986)
職を無くした歴史教師が、或る人物に焦点を当てた歴史調査を依頼される。 或る人物とは1876年生まれの青年政治家であり、彼が如何にして政界を追われたか、そして・・・。
調査そのものも謎に満ちており、過去も現在も、何かが・誰かが、悪意や嫉妬、欲望を持っている。
『リオノーラの肖像』 訳:加地美知子 文春文庫
原題:In Pale Battalions (1988)
リオノーラが暮らしたミアンゲイト館で起こる不可解な出来事。
両親の事、意地悪な義理の祖母、殺人事件・・。 幼い頃から多くの謎に包まれて育ったリオノーラは、優しい夫にめぐり逢い、結婚する。
過去を忘れようと決心したのだが、父親の戦友という男が尋ねて来た。リオノーラが疑問に思っていた事が解き明かされていく。
リオノーラは70歳になり、自分の過去の全てをやっと知ることになる。
『闇に浮かぶ絵』(上・下) 訳:加地美知子 文春文庫
原題:Painting the Darkness (1989)
19世紀後半の英国。
爵位を継承するはずの長男が行方不明になり、次男が准男爵となった。数年後に「長男」だと名乗る男が現れるが、家族の誰もが否定した。彼が語る自分の過去の記憶は、家族の知るのとおりであるが、それでも尚、彼には疑惑が残る。彼は誰なのか・・・
『蒼穹のかなたへ』(上・下) 訳:加地美知子 文春文庫
原題:Into the Blue (1990)
詐欺の汚名をきせられて会社を追われたハリーは、古くからの友人にロードス島でヴィラの管理をすることを勧められた。そこで平穏に、だが倦怠の日々を送るハリーの前に、精神薄弱を患っている娘ヘザーが現れる。その彼女が突然姿を消した。手掛かりとなる写真数枚を胸に秘めて、ハリーはヘザーを探し始める。行く手に待ち受けている意外な真相とは?
読み進むうちに意外ではないと解るのだけれど、それでも読み手を飽きさせる事がない。中だるみがない。
登場人物の何人かが言っている。
「こうするより他に、どうすればよかったのだろう」
『鉄の絆』(上・下) 訳:越前敏弥 創元推理文庫
原題:Hand in Glove (1992)
シャーロットにとって祖母のような存在だった伯母のベアトリックスが殺された。犯行現場から骨董品が盗まれていた事を受け、警察は古物商を逮捕する。ベアトリックスの弟であり母の最初の夫である、今は亡き高名な詩人がこの事件に何か関係があるのでは、とシャーロットは自分の意に反して思い始めた。逮捕された古物商の弟デレクは、兄の性格からしても殺人を犯すとは思えず、独自に真相をつきとめようとする。やがてデレクもシャーロットと同じように詩人の人生が事件に関わっている事に気付き・・・
『閉じられた環』(上・下) 訳:幸田敦子 講談社文庫
原題:Closed Circle (1993)
1931年、豪華客船[女王陛下号]に乗りこんだ詐欺師、ガイとマックスは絶世の美女ダイアナに気を取られた。父親は有名な投資家でまさに絶好のカモだった。恋する男を装って罠を仕掛けるマックスだが、ふたりは本当の恋に落ちてしまう。
『永遠に去りぬ』 訳:伏見威蕃 創元推理文庫
原題:Borrowed Time (1995)
人生の岐路にあったロビンは将来について考えるために、7月半ばウェールズへ山歩きの旅に出た。山歩きの初日、尾根のなかごろで女性に出逢う。とても美しい人だった。しばし言葉を交わしたが、「見知らぬ旅人」以外のなにものでもないとして旅を続け、やがて家に戻った。そしてその時、彼女ルイーズの身におきた恐ろしい事を知る。
あの尾根で出逢った時、自分が違う行動をとっていればもしかしたら・・とも思うが、過ぎてしまった日々は元には戻らない。しかし、自分から借りを作ってしまったように感じ、またルイーズの言った言葉が胸に残り、それがロビンを戸惑わせた。そして事件の渦中に自ら入り込んでいく。
『日輪の果て』(上・下) 訳:成川裕子 文春文庫
原題:Out of the Sun (1996)
「蒼穹のかなたへ」のハリーが再登場。
ロードス島を去った後も、相変わらず倦怠の中に身をうずめてどうにか日々を過ごしているハリーのもとに、「貴方の息子は今病院にいる」という電話がかかってきた。息子の存在など知らなかったハリーは間違いだと一笑するが、何かがひっかかり病院に出かける・・・。
昏睡状態の息子ディヴィッドは自殺を図ろうとしたのか、殺人未遂か。数学者として成しえてきた事や、これから成し遂げようとしていた事によって引き起こされたのは間違いない。ハリーは真実を突き止める決心をした・・・
『一瞬の光のなかで(上・下)』 訳:加地美知子 扶桑社ミステリー
原題:Caught in the Light (1998)
イギリス人カメラマンのイアンは、撮影のため、真冬のウィーンを訪れていた。マリアンと名のる英国人に偶然出会い、運命的な恋が始まった。 だが、再会を約束して帰国したイアンを危機が襲う。家族と仕事を失い、恋をも失ったイアンは、ただひとつの望みをかけて、マリアンの行方を追う。彼女の秘密が明らかになったとき、イアンは写真術草創期の大きな謎に直面していた。しかもそれは、迷宮の入り口にすぎなかった・・・
『石に刻まれた時間』 訳:越前敏弥 創元推理文庫
原題:Set in Stone (1999)
妻が突然の事故死。トニーは義妹夫婦に招かれて「アザウェイズ」にやってきた。その家は円柱形の外観で屋根は円錐。室内も円を基調とした造りで、遠近感が狂いそうな不思議な家だった。第一次大戦前に造られたこの家には奇妙な出来事が起こっていた。それがトニー達にどんな悲劇をもたらすのか・
『最期の喝采』 訳:加地美知子 講談社文庫
原題:Play to the End (1999)
落ち目の舞台俳優トビーは巡業先のブライトンで離婚訴訟中の妻から助けを求められた。彼女の為に、そして彼女に未練のある自分の為にトビーは妻ジェニーの身辺を探り始める。

ポーラ・ゴズリング
『負け犬のブルース』 訳:** ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:** (19**)
評判がいいようなので読んでみた。

ジョン・コーリー
『背徳の仮面』 訳:林克己 ハヤカワ文庫NV
原題:Paper Mask (1987)
病院のポーターをしているマシューは、或る日同じ病院に勤務するDr.ヘネシーが事故死したので彼の所持品を片付けるよう命じられる。
医者はエリート、特権階級だと思い込んでいるマシューはこの時、Dr.ヘネシーとなって生きていけたらどんなにいいかと思い、そして・・・

ウイルキー・コリンズ
『月長石』 訳:中村能三 創元推理文庫
原題:The Moonstone: a Romance (1968)
英国が舞台の古典。全体がぼやけた印象しか残っていません。