デズモンド・バグリィ
『ゴールデン・キール』  訳:宮祐二 ハヤカワ文庫NV
原題:The Golden Keel (1963)
タイトルそのまま・・・。イタリア山中に眠る財宝を持ち出し、タンジールがモロッコに返還される前にそれを売りさばこうという計画。はたして上手くいくのか?
『高い砦』 訳:矢野徹 ハヤカワ文庫NV
原題:High Citadel (1965)
ハイジャックされた飛行機がアンデス山中に着陸。救助を求めて雪のアンデスを下るのだが敵が現れ闘うハメに。山岳モノって面白い!と思いました。
『裏切りの氷河』  訳:矢野徹 ハヤカワ文庫NV
原題:Running Blind (1970)
アイスランドが舞台のスパイもの。バグリィの作品ではこれが一番好きです。
『マッキントッシュの男』 訳:矢野徹 ハヤカワ文庫NV
原題:The Freedom Trap (1971)
スパイものです。ちょっと期待はずれでした。
『敵』 訳:矢野徹 ハヤカワ文庫NV
原題:The Enemy (1977)
派手なアクションはありませんがとても良い作品だと思います。

マイケル・バー=ゾウハー
『エニグマ奇襲指令』 訳:田村義進 ハヤカワ文庫NV
原題:The Enigma (1978)
第二次大戦中のドイツ占領下にあるフランスが舞台。
難しく考えずに読める一冊です。
『パンドラ抹殺文書』 訳:広瀬順弘 ハヤカワ文庫NV
原題:The Deadly Document (1980)
KGB内にいるCIAの二重スパイの存在が暴かれてしまうような文書がある、ということをKGBが知り、もぐら探しを始める・・というスパイものです。
『ファントム謀略ルート』 訳:広瀬順弘 ハヤカワ文庫NV
原題:The Phantom Conspiracy (1980)
先に読んだ前二作が良かったので読みましたが・・あまりピンとこなかった・・

ハリー・パタースン (ジャック・ヒギンズ)
『ヴァルハラ最終指令』 訳:井坂清 ハヤカワ文庫NV
原題:The VALHALLA Exchange (1976)
1945年4月末、ドイツ国家指導官マルティン・ボルマンは崩壊寸前のベルリンを脱出し、武装親衛隊(バッフェンSS)のカール・リッター少佐らと共にババリア地方へ向かった。戦後のナチスドイツ再建のために、アルルベルク城に監禁されている連合国の有名人捕虜を、取引材料として利用したいという考えを持っていたのだ。アルルベルク城の守備隊指揮官であるドイツ軍中佐マックス・ヘッサーは、捕虜がSSに処刑される前にと、近くまで進撃している連合軍に投降する。城内の捕虜をめぐる死闘。
たまりません、いいです、とても。
『ウィンザー公掠奪』 訳:井坂清 ハヤカワ文庫NV
原題:To Catch a King (1979)
1940年のポルトガルが舞台です。話の展開が荒いような・・。著者ハリー・パタースンはジャック・ヒギンズの本名です。

マイケル・ハートランド
『スパイは黄昏に帰る』 訳:田村義進 ハヤカワ文庫NV
原題:Down Among the Dead Men (1983)
テンポがいい作品ですが雑な感じはありません。内容も面白いです。

ジャック・ヒギンズ
『復讐者の帰還』 訳:槇野香 二見文庫
原題:Comes the Dark Stranger (1962)
戦時中、仲間を裏切った奴がいる。そいつは誰だ?考えられる人物は3人。全員同じ街に暮らしている事をつきとめ、戦友の命を奪った元仲間を追うマーティン。さて結末は・・
ヒギンズ初期の作品で、冒険物というよりサスペンスです。
(ハリー・パタースン名義での出版だが邦訳はヒギンズ名義)
『裏切りのキロス』 訳:伏見威蕃 二見文庫
原題:The Dark Side of the Island (1963)
エーゲ海にあるキロス島が舞台。謎解きやアクションもあるというもの。
(ハリー・パタースン名義での出版だが邦訳はヒギンズ名義)
『廃墟の東』 訳:白石祐光 ハヤカワ文庫NV
原題:East of Desolation (1968)
グリーンランドでパイロットとして働いている男が事件に巻き込まれます。派手なアクションなどは無く地味な作品だと思うのですが、私は好きです。オッター水陸両用機が登場します。
『地獄島の要塞』 訳:沢川進 ハヤカワ文庫NV
原題:Night Judgment at Sinos (1970)
エーゲ海が舞台です。ナヴァロンの要塞もいいけれど、これもお勧め。
『非情の日』 訳:村社伸 ハヤカワ文庫NV
原題:The Savage Day (1978)
IRA内部抗争の中に入っていってしまう・・「裁きの日」のヴォーン少佐が登場します。せつないラスト・・
『死にゆく者への祈り』 訳:井坂清 ハヤカワ文庫NV
原題:A Prayer for the Dying (1973)
いろんな機関から追われている元IRA将校の行く末は・・・。この作品は星印を3つくらい余分に付けたい。
『鷲は舞い降りた』
『鷲は舞い降りた(完全版)』 訳:菊地光 ハヤカワ文庫NV
原題:The Eagle Has Landed (1975, 1982)
チャーチルを誘拐するという使命のもと、イングランドにドイツ落下傘部隊が降り立つ。 ドイツ陸軍クルト・シュタイナ中佐にポ〜っとなってしまうのは私だけか・・?脇役のリーアム・デヴリンの存在も見逃せません。
「鷲は舞い降りた」は冒険小説を読むきっかけとなった本です。初版時に削除されていたエピソードを含む「完全版」と両方読みました。
『脱出航路』  訳:佐和誠 ハヤカワ文庫NV
原題:Storm Warning (1976)
第二次大戦末、祖国ドイツに帰るため帆船で連合軍制圧下の大西洋を行く。この時代に帆船というのがなんとも・・、だからこそ面白い作品でもあるのです。無事ドイツの土を踏んで欲しい!
『裁きの日』 訳:菊地光 ハヤカワ文庫NV
原題:Day of Judgment (1978)
1963年の旧東ドイツが舞台です。元英国陸軍少佐は、西側に亡命したいと願う人々を援助していた神父が幽閉されたノイシュタット城へ向かう・・・。
『暗殺のソロ』 訳:井坂清 ハヤカワ文庫NV
原題:Solo (1980)
ん〜何かが違う・・テンポがいい(良すぎる)のは考えモノだ・・
『テロリストに薔薇を』 訳:菊地光 ハヤカワ文庫NV
原題:Touch the Devil (1982)
IRAものです。評価の高い作品なのですが、私はあまり好みではない。
『エグゾセを狙え』 訳:沢川進 ハヤカワ文庫NV
原題:Exocet (1983)
んー、今ひとつな作品・・・・・
『黒の狙撃者』  訳:菊地光 ハヤカワ文庫NV
原題:Confessional (1985)
アイルランドに潜入しているKGBスパイを元IRAリーアム・デヴリンが追う。リーアムの雇い主は英国情報部のたぬき、いえ、ファーガスンです。
『狐たちの夜』 訳:菊地光 ハヤカワ文庫NV
原題:Night of the Fox (1986)
ドイツ側の捕虜となったDディの作戦機密を知る米軍将校を、英国陸軍大佐が救出!という話と、ドイツ軍首脳部によるヒトラー暗殺計画・・・二つの話が交わります。
『地獄の季節』 訳:田口俊樹 ハヤカワ文庫NV
原題:A Season in Hell (1989)
全然期待していなかったのですが、とても面白かったです。敵の殺し屋は脇役と呼ぶべきなのですが、この脇役がなかなか良い。
『鷲は飛び立った』 訳:菊地光 ハヤカワ文庫NV
原題:The Eagle Has Flown (1991)
ミーハー?な意見、「シュタイナ中佐が脇役だなんて!」である。しかもリーアム・デヴリンがそつなく仕事をしているのもつまらないっ。もっと慌てて欲しいものです。しかし・・SS将校シェレンベルク少将がいい。小説の中ではですが。
(シェレンベルクは実在の人物です。かなりいただけない人。自称英国通だったらしいけれど・・)
『嵐の眼』  訳:黒原敏行 ハヤカワ文庫NV
原題:Eye of the Storm (1992)
テロリストに薔薇を」のマーティンが登場するがあまり好きではない・・・・。英国首相官邸をイラクが雇ったテロリストが狙うのだが、そのテロリストは元IRA。ややこしいですね。。。
『密約の地』 訳:黒原敏行 ハヤカワ文庫NV
原題:On Dangerous Ground (1994)
第二次大戦中の「密約書」を探す、というシンプルなストーリー。複雑で暗い過去を持った元IRAテロリストが登場するが、この人、少し出来すぎ。映画のJ.ボンドじゃないんだから・・と言いたい。。
『闇の天使』 訳:黒原敏行 ハヤカワ文庫NV
原題:Angel of Death (1995)
主義も目的も見えない謎のテロ組織が、北アイルランド問題に絡んできた。ファーガスン准将やショーン・ディロンが登場。
『悪魔と手を組め』 訳:黒原敏行 ハヤカワ文庫NV
原題:Drink with the Devil (1996)
金塊強奪を企んだプロテスタント過激派。
10年後、王党派とIRA、アメリカのマフィアが行方不明になった金塊を狙うが、それを阻止すべくディロンが活躍する。
メンバー勢ぞろいといった感じ。読む前から話の展開がなんとなく解ってしまった。。
『双生の荒鷲』 訳:黒原敏行 角川文庫
原題:Flight of Eagles (1998)
アメリカ人で戦闘機操縦士の父とドイツ貴族出身の母を持つ双子の兄弟、マックスとハリーは、父親の死によってマックスは母親と共にドイツへ渡り、ハリーは祖父と共にアメリカに残った。やがてヒトラーが政権を握り第二次世界大戦勃発。ハリーは英国空軍に所属し、マックスもまたドイツ空軍のエースとして空に飛び立つ。ドイツ軍に敗色の翳りが見え始めた頃、ヒムラーが或る作戦を提案する・・

フレデリック・フォーサイス
『ジャッカルの日』 訳:篠原慎 角川文庫
原題:The Day of the Jackal (1971)
「なんだか忙しいなぁ」というのが感想です。。
『オデッサ・ファイル』 訳:篠原慎 角川文庫
原題:The Odessa File (1972)
フリーのルポライター、ペーター・ミラーは偶然からユダヤ人の日記を手に入れる。日記によるとこの老人は第二次大戦当時、ラトビアのリガ収容所にいたらしい。そしてその日記には所長ロシュマンの残虐行為が細かく記載されていたのだった・・・
[オデッサ]とは、元SS隊員の救済・援助を目的とする、元SS隊員の作った秘密組織のことです。

ブライアン・フォーブス
『エンドレス・ゲーム』 訳:田村義進 扶桑社ミステリー
原題:The Endless Game (1986)
灰色・不透明な事柄。矛盾した社会。MI6所属のヒルズデンは元同僚で恋人でもあった女性の死を調査することに。
『遠い女』 訳:** 二見文庫
原題:** (19**)
B・フォーブスの作品ですし、[モスクワで自殺したはずの友人が・・・]というような解説をチラッと見ただけに、冒険モノと思って読み始めましたが、私にはサスペンスものと思えました。

セシル・スコット・フォレスター
『海軍士官候補生』 訳:高橋泰邦 ハヤカワ文庫NV
原題:Mr.Midshipman Hornblower (1950)
18世紀末から19世紀の話で、シリーズ化されています。これはその一作め。
『駆逐艦キーリング』 訳:三木鮎郎 ハヤカワ文庫NV
原題:The Good Shepherd (1955)
大西洋を渡ってヨーロッパへ物資を運ぶ輸送船団。護衛艦隊指揮官に任命された米海軍中佐クラウスの、2日間以上におよぶ不眠不休のUボートとの戦い。艦長に焦点をしぼっています。

ケン・フォレット
『針の眼』 訳:鷺村達也 ハヤカワ文庫NV
原題:Storm Island (1978)
第二次大戦中、英国内で活動しているドイツ人スパイが、重要な情報をドイツに持ち帰るまでのお話。

ロータル=ギュンター・ブーフハイム
『Uボート』(上・下) 訳:松谷健二 ハヤカワ文庫NV
原題:Das Boot (1973)
小さな潜水艦の中での乗組員の様子、荒れる海、連合軍の攻撃・・・。
潜水艦というのは普通の艦と違い、閉塞感をより強く感じると思う。読んでいるだけで息苦しくなった・・。

デイル・ブラウン
『オールド・ドッグ 出撃せよ』 訳:泉川紘雄 ハヤカワ文庫NV
原題:Flight of the Old Dog (1987)
とても面白かったと記憶しているけれど内容を一向に思い出せない。巻末の解説を読み返してみたらやっぱりワクワクするような内容らしい。再読しよう・・

アレグザンダー・フラートン
『SBS出動命令』 訳:伏見威蕃 ハヤカワ文庫NV
原題:Special Deliverance (1986)
フォークランド紛争時の物語。
『氷雪の特命隊』 訳:伏見威蕃 ハヤカワ文庫NV
原題:Special Dynamic (1987)
舞台がラップランド(北欧)だったこともあり楽しく読めました。寒冷地でのサヴァイヴァル訓練を受けたことのある元SBS隊員が主人公。
スペツナズ(旧ソ連軍特殊任務部隊)がいなければ美しいはずの雪原なのに・・。
『偽の特殊部隊』 訳:伏見威蕃 ハヤカワ文庫NV
原題:Special Deception (1988)
アラブ・ゲリラに誘拐された英国人ジャーナリストを救出するため力を貸してほしい、というSBSのノックス大尉の依頼を、元SAS大尉チャーリィは受諾、ノックスらと友にシリアに向かう。だがノックスはソ連の工作員で、チャーリィを利用して英国を揺るがす陰謀を実行しようとしていた。それを察知した英国は陰謀を阻止すべく、SBSの精鋭チームを出動させた!

ブライアン・フリーマントル
『別れを告げに来た男』 訳:中村能三 新潮文庫
原題:Goodbye to an Old Friend (1973)
スパイものです。よれよれの中年おじさん(!)と思うなかれ。男は外見じゃない、アタマとココロだ!
『消されかけた男』 訳:稲葉明雄 新潮文庫
原題:Charlie Muffin (1977)
チャーリーが活躍するスパイものです。人気が先行していたのでずっと読まないでいたのですが、読んでよかった・

イアン・フレミング
『ロシアから愛をこめて』 訳:井上一夫 創元推理文庫
原題:From Russia,With Love (1957)
一応?読みました。期待していなかったのですが、それなりに面白かったです。